FC2カウンター FPGAの部屋 2023年03月17日
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IP を追加した kr260_ip 用の Vitis アクセラレーション・プラットホームを作成する2

IP を追加した kr260_ip 用の Vitis アクセラレーション・プラットホームを作成する1”の続き。

KR260 の kr260_custom アクセラレーション・プラットホームにいろいろな IP を追加する1”用の Vitis アクセラレーション・プラットホームを作成してみたいということで、前回は、sdk.sh と BOOT.bin を作成する。また、pfm/boot ディレクトリを更新し、sdk.sh を起動して、sysroot を更新した。今回は、kr260_custom アクセラレーション・プラットホームを更新したが、プラットホームをビルドし、kr260_vadd アプリケーション・プロジェクトをビルドしても、Vivado のブロック・デザインに追加した IP が実装されていなかった。次に、プラットホーム・プロジェクトとアプリケーション・プロジェクトを削除して、もう一度 kr260_custom アクセラレーション・プラットホームと kr260_vadd アプリケーション・プロジェクトをビルドしたところ、追加した IP が Vivado のブロック・デザインに追加されていた。

Vitis 2022.1 の settings64.sh は起動してある。
source /media/masaaki/Ubuntu_Disk/tools/Xilinx/Vitis/2022.1/settings64.sh

Vitis 2022.1 を起動した。
vitis &

Vitis IDE Launcher ダイアログが表示された。
Workspace に KR260/kr260_custom_platform/kr260_custom_platform を指定した。
Launch ボタンをクリックした。
KR260_366_230316.png

Vitis 2022.1 が立ち上がった。
KR260 で Vitis アクセラレーション・プラットフォームを作成する7”で作成した kr260_custom アクセラレーション・プラットホームを更新する。
KR260_367_230316.png

Explorer の kr260_custom を右クリックし、右クリックメニューから Update Hardware Specification を選択する。

Update Hardware Specification ダイアログが表示された。
Browse... ボタンをクリックして、 KR260/kr260_custom_platform/kr260_custom_platform/kr260_custom/kr260_custom.xsa ファイルを指定した。

アップデート済みのダイアログが表示された。

これで、kr260_custom アクセラレーション・プラットホームが更新された。kr260_custom アクセラレーション・プラットホームはビルドされていない状態に戻っている。
続いて、kr260_custom アクセラレーション・プラットホームを使用する kr260_vadd アプリケーション・プロジェクトを再ビルドする。
kr260_vadd アプリケーション・プロジェクトは、”KR260 で Vitis アクセラレーション・プラットフォームを作成する8”で作成されている。
Explorer で kr260_vadd_system を選択し、Active build configuration: で Hardware を選択してあることを確認し、トンカチ・ボタンをクリックしてビルドを行った。
KR260_368_230316.png

ビルドが成功した。
KR260_369_230316.png

ビルドは成功したが、Vivado の prj プロジェクトを KR260/kr260_custom_platform/kr260_custom_platform/kr260_vadd_system_hw_link/Hardware/binary_container_1.build/link/vivado/vpl/prj から Vivado 2022.1 に読み込んでも DMA_pow2 などの IP がブロック・デザインに表示されない。これは、XSA ファイルを更新できていない。

そこで、Vitis の全てのプラットホーム・プロジェクトとアプリケーション・プロジェクトを削除してから作り直した。その手順は”KR260 で Vitis アクセラレーション・プラットフォームを作成する8”を参照にした。
ビルド後の Vitis 2022.1 の状態を示す。
KR260_370_230316.png

KR260/kr260_custom_platform/kr260_custom_platform/kr260_vadd_system_hw_link/Hardware/binary_container_1.build/link/vivado/vpl/prj プロジェクトを Vivado 2022.1 で開いた。
kr260_bd ブロック・デザインを示す。
DMA_pow2 などの IP が実装されていた。
KR260_371_230316.png

Address Editor 画面を示す。
KR260_372_230316.png

Project Summary を示す。
KR260_373_230316.png
  1. 2023年03月17日 03:23 |
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