Vitis アクセラレーション・プラットホームを使用してハードウェアを完成させ、それを自作アプリケーション・ソフトウェアで動作させてみたいということで、今回は、kr260_custom アクセラレーション・プラットホームを使用して、vadd サンプル・アプリケーション・プロジェクトを作成し、ホスト・ソフトウェアの vadd.cpp の main() 関数内を削除して、ビルドしたところ成功した。生成された Vivado プロジェクトを確認して、ハードウェアをエクスポートした。
multi_axi4ls IP、DMA_pow2 IP などがハードウェア・プラットホームに入った kr260_custom アプリケーション・プラットホームが入っている従来使用している Vitis 2022.1 のワークスペースを使用する。
kr260_vadd2 というアプリケーション・ソフトウェア名で vadd サンプル・アプリケーションを作成する。
アプリケーション・ソフトウェアの作成方法は”
KR260 で Vitis アクセラレーション・プラットフォームを作成する8”を参照した。
kr260_vadd2 アプリケーション・プロジェクトが作成された後、Vitis の Explorer ウインドウの kr260_vadd2_system -> kr260_vadd2 -> src -> vadd_cpp の
int main(int argc, char* argv[]) の中身を
return (0); のみに書き換えた。
これで、Vitis の Explorer ウインドウの kr260_vadd2_system をクリックしてビルドしたところ、ハードウェアを生成しているようだった。ビルドも成功した。

Vivado のプロジェクトを見てみよう。
Vivado のプロジェクトは KR260/kr260_custom_platform/kr260_custom_platform/kr260_vadd2_system_hw_link/Hardware/binary_container_1.build/link/vivado/vpl/prj ディレクトリにある。
kr260_bd ブロック・デザインを示す。krnl_vadd_1 も実装されている。
Address Editor 画面を示す。

Vivado 上でハードウェアをエクスポートする。
File メニューから Export -> Export Platform... を選択する。
Export Hardware Platform ダイアログが開く。
Next > ボタンをクリックする。
Platform Type 画面では、Hardware ラジオボタンをクリックしてあることを確認した。
Next > ボタンをクリックする。

Platform State 画面では Pre-synthesis のラジオボタンがクリックされていることを確認し、Include bitstream のチェックボックスをチェックする。

Platform Properties 画面では、Name に kr260_custom_platform と入力されていることを確認した。
Next > ボタンをクリックする。

Output File 画面では、XSA file name に kr260_custom と入力した。
Next > ボタンをクリックする。

Exporting Hardware Platform 画面が表示された。
Finish ボタンをクリックした。

kr260_custom.xsa ファイルが生成された。
- 2023年03月20日 04:45 |
- KR260
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