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QUCSを使ってみた

検索していたらQUCS(Quite Universal Circuit Simulator)が見つかった。日本語も対応しているし、GPLライセンスだし、回路シミュレータとしてなかなかよさそうだったので使ってみた。今回はWindowsをインストールしたが、Ubuntuでもパッケージマネージャーから探して、インストールすることができた。
まずはQucs projectのページ。VHDLシミュレータもVerilogシミュレータも統合して論理シミュレーションもできる感じ。スクリーンショットを見るといろんなことができそう。
日本のサイトでは山梨大学のQUCS入門ぐうたらの部屋 電子回路部Qucs(電子回路シュミレータ)によく書いてあった。
鳥取大学の電気電子工学実験Ⅰでは実験に使っているようだ。電気回路シミュレータQucs説明書としてPDFの詳細なマニュアルもある。
とりあえず、ぐうたらの部屋 電子回路部、Qucs(電子回路シュミレータ)のページに載っていたサンプルを入力してみた。サンプル回路はダウンロード出来たが、ツールになれるために自分で下のように積分回路(ローパスフィルタ)を入力してみた。
qucs_1_080415.png

しかし、載っていた波形のようにはならずに、下の様な波形になってしまった。
qucs_2_080415.png

ぐうたらの部屋 電子回路部、Qucs(電子回路シュミレータ)のページからサンプルファイルをダウンロードしてどこが違うか確かめてみると、自分で回路図を入力したものは、トランジット解析のプロパティのステップ数が11しかなかった。
qucs_3_080415.png

これを300に変えるとちゃんと波形が出てきた。
qucs_4_080415.png

ソース元部品を2kHzのAC電圧源に変更した時の、トランジェント解析とACシミュレーションの結果を下に示す。
qucs_5_080415.png

qucs_6_080415.png

なかなか面白そう。。。VHDLファイルやVerilogファイルを読ませるとポートを判別してシンボルを作ってくれる。

  1. 2009年04月16日 21:50 |
  2. EDAツールについて
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

こんにちは。
 QUCS、私もUbuntuに入れて使ってみましたが、やはり、まだバージョン番号が0.0.14(^^;)なのが、ちょっと引っかかります。まあ、オープン・ソースなのは評価できる点かも。
 私は、アナログ回路シミュレータで、フリーで使えるものということで、リニア・テクノロジーが出している、LTspice

http://www.linear-tech.co.jp/designtools/software/

を使っています。こっちは商売がらみなので、結構、気合の入った作りです^^)。
  1. 2009/04/18(土) 12:04:54 |
  2. URL |
  3. くり #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

こんにちは。くりさん、お久しぶりです。あまりコメントがないで、コメントしていただいてありがたいです。
LT Spiceですね。以前、インストールしたことがあったのですが、そのまま放置したことがあります。こっちの方ができがいいですか?
QUCSはデジタルシミュレーションもできるみたいですね。

今はXilinxの非同期FIFOが思うような動作にならないので、自分で非同期FIFOを作ろうと思っています。
  1. 2009/04/18(土) 14:03:27 |
  2. URL |
  3. marsee #f1oWVgn2
  4. [ 編集 ]

こんにちは。

>LT Spiceですね。以前、インストールしたことがあったのですが、そのまま放置したことがあります。こっちの方ができがいいですか?

 うーん、出来が良いかと言うと・・・、例えば、回路図エディタで部品を回転させようとすると、マウスで部品を掴んだ後に、Ctrl+Rって・・・、何か左手がおかしくなりそうな、操作を要求するんですが・・・^^;)。まあ、Quartusあたりと比べると、とても21世紀のインターフェイスとは思えないというか、Quartusでもブツブツ文句は言ってるんですが^^;;)。
 気合が入ってる部分は、自社のOpアンプとかのモデルがしっかり充実してるってことで・・・、まあ、商売ですね。
  1. 2009/04/19(日) 17:14:50 |
  2. URL |
  3. くり #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

くりさん、こんにちは。

そうか、リニア・テクノロジーのモデルが豊富なんですね。当たり前か。。。モデルがあるのは良いですね。リニア・テクノロジーのICをシミュレーションするときはLT Spiceが良いですね。

QUCSには日本のトランジスタのモデルは入っていませんね。このモデルを作るのが大変そうです。QUCSはVHDLやVerilogもシミュレーションできるのが良いと思うのですが、どのくらい使い物になるかやっていません。VHDLファイルやVerilogファイルを読み込んでシンボルにできるので、モジュールの内部配線ブロック図を描くのにいいかな?と思っています。
  1. 2009/04/20(月) 05:44:48 |
  2. URL |
  3. marsee #f1oWVgn2
  4. [ 編集 ]

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