昨日は
ET2012に行って来ました。主にFPGA関連の展示やカンファレンスを聞いてきて、TwitterのTLの方に4人ほどお会いできました。充実した1日でした。お会いできました皆様、説明していただいた皆様有難うございました。会場は混んでいてとっても活気がありました。日本の組み込み、まだまだ元気だと思います。。。
セミナは、展示を見るのが忙しかったので、
”FPGAを凌駕するハイパフォーマンス3PLDデバイスと応用例の紹介”と”これからのマルチコア・プロセッサ・システム~ ARMプロセッサ、Nios II そしてOpenCL~”FPGAトラックの2つの講演を聞いてきました。
最初のは、Tabula社の3D-PLDの話でした。IntelをFabとして使って、22nmプロセスでFPGAを作っていると話題になったあの会社です。基本のクロックは166MHzなんですが、それを12倍して2GHzで動かして、基本クロックの間に12個の違った回路を2GHzクロックごとにコンフィグして12倍の回路として動作させるというものです。ホントだったら凄いですね。後でブースにも言って説明を聞いてきたんですが、LUTの後にFF(FPGAではお決まりの回路です。普通のFPGAだったらここのFFは使わないこともありますが)
Spacetimeアーキテクチャでは必須で使うとのことです。2GHzで動くのは凄いなと思いましたが、LUT1個当たり2GHzのようでした。少なくとも長い配線を通しては2GHzで動かない様です。そうなるとツールの重要性が普通のFPGAより増すだろうと思いました。ツールのでき次第で評価がかわるんじゃないか?と思います。
2つ目のこれからのマルチコア・プロセッサ・システムはAltera社の講演でした。28nm FPGAの説明やAltera のSoC FPGA、そしてOpenCLの説明でした。SoC FPGAではZynqとの違いを説明していました。
・128ビット幅でARMとFPGAがやり取りできるようです。(Xilinxは64ビット幅)
・DDRメモリのハードマクロのコントローラがFPGA側にも付くようです。
・FPGA単体でもコンフィグROMでコンフィグできるようです。(Xilinxはプロセッサ経由コンフィギュレーションのみ)
OpenCLはPCIe経由でパソコンとFPGAボード間をやり取りするみたいです。ブースに行って確認したところ動いていましたが、アルファバージョンの様な感じでした。
ブースには、
アキュベリノスの
HARCAがありました。なんかどこかで見たようなボードです。これは、ブレッドボードに挿して周辺を作ってもらう学生実験にぴったりなボードだと思います。この基板を使って、
aitendoのOV9655を付けたカメラボードも展示してありました。エネループ乾電池2本で動いていました。
XilinxのブースではZynqがいっぱい展示されていました。TEDの4K2Kテレビ用のHDビデオを入れて、4K2Kにするスケーラーを展示していました。構成は、
TEDのKintex7のボードに
HDMIの入力ボード、出力ボードX2を付けて実現していました。ディスプレイは4K2Kを表示するのに、HDディスプレイを4枚使って表示していました(マウンタ使用)。4k2Kディスプレイは高いので、お安く済ますのにはとっても良いと思いました。
特電のブースにも行って、なひたふさんに
スマートフォンからJTAGを使うデモを見せて頂きました。端子の情報が見えるだけでなく、スマートフォンの画面に表示されたICチップの端子を触ると遠隔で端子のレベルを変更することが出来ます。
ETフェスタまでいて、Twitterでお世話になっている方にお会いして来ました。Aさん、おいしいパンをありがとうございました。Gさん、マドレーヌ(ですよね?)美味しかったです。ありがとうございました。
1日会場にいて疲れましたが、色々見られて楽しかったです。
追加です。大学のブースで面白いものを見ました。Spartan-6のちっちゃなボードが壮観につながっていました
。A Scalable Many-core Processor Simulatorだそうです。コネクタでFPGAボードが平面につながっていて、メニイコアをシミュレーションできるシステムみたいですね。面白そうでした。
東工大の吉瀬先生のところのプロジェクトのようです。
- 2012年11月16日 05:29 |
- その他のFPGAの話題
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0