”
並列ステレオカメラによる距離の測定1(ブロック図)”の続き。
前回は、並列ステレオカメラによる距離の測定のためのブロック図を示した。
今回は、ステレオカメラによる距離の測定装置のブロック図のZYBO 0 のハードウェアを作っていくことにする。
今回作製するブロックデザインは、”
AXI4-Stream版ラプラシアンフィルタIPのカメラ表示システム4(ブロックデザイン2)”で大体出来上がっている。これに、bitmap_disp_cntrler_axi_master を追加して、XGA解像度でHDMI を出力させれば完成する。元からある bitmap_disp_cntrler_axi_master_0 はHDMI ポート出力をオープンにする。
ZYBO 0 用に新しいプロジェクトを作って、ブロックデザインをV_ZYBO_CAMDS_151 と同じように生成したい。このような場合に、”
Vivado プロジェクトを配布する方法”の2番めの方法、”tcl スクリプトでプロジェクトやブロックデザインを生成する方法”でブロックデザインをコピーしよう。
まずは、V_ZYBO_CAMDS_151 は、Vivado 2015.1で生成されているので、Vivado 2015.3にプロジェクトを変換する。(TCLスクリプトは違うバージョンでは動かなかった)
V_ZYBO_CAMDS_151 は残しておきたいので、フォルダごとコピー&ペーストして、名前をV_ZYBO_CAMDS_153 に変更しておく。
Vivado 2015.3 を立ちあげて、V_ZYBO_CAMDS_151 プロジェクトを読み込んだ。
Older Project Version ダイアログが開いた。
Automatically upgrade to the current version のラジオボタンにチェックが入っていることを確認してOKボタンをクリックした。
Project Upgrade ダイアログが開いた。
Report IP Status ボタンをクリックした。
IP Status が開いた。Upgrade Selected ボタンをクリックした。
その後、Rerun をクリックするとアップグレードが反映された。
これで、File メニューから Export -> Export Block Design... を選択すると、Export Block Design ダイアログが開く。
Tcl file を指定して OK ボタンをクリックするという方法で、V_ZYBO_CAMDS.tcl が生成された。
さて、新しく ZYBO_0_153 プロジェクトを作製しよう。使用するVivado のバージョンはもちろん 2015.3 だ。
ZYBO 用に新しく ZYBO_0_153 プロジェクトを作製したところを下の図に示す。

V_ZYBO_CAMDS_151 のIP のフォルダを ZYBO_0_153 フォルダにコピーした。具体的なフォルダ名は、BMDispCaL、cam_inf_d111_axis_151、lap_filter_axis_144 だ。
IP Catalog ウインドウを立ちあげて、右クリックし右クリックメニューからIP Settings... 選択して、Project Setting ダイアログのIP -> Repository Manager から先ほどコピーしたIP を指定した。

OKボタンをクリックし、IP Catalog に登録すると、3つのIP が登録されているのが分かる。

次に、ブロックデザインを生成するスクリプトV_ZYBO_CAMDS.tcl をコピーする。
V_ZYBO_CAMDS.tcl をエディタで開いて、”# CHANGE DESIGN NAME HERE”と書いてあったデザイン名の指定を”set design_name ZYBO_0”に変更した。
下のタブからTcl Console をクリックして、
source z:/ZYBO_0_153/V_ZYBO_CAMDS.tcl コマンドを入力する。

すると、ブロックデザインを構築していく。
ブロックデザインの構築が終了した。
最後に、ブロックデザインをセーブした。
- 2015年11月16日 20:58 |
- ZYBO
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0