Z-turn Board のVivado プロジェクトを作ろうと思ったが、PS(Processing System つまり、ARM SoC の設定です) の設定はどうするんだろうと思っていた。ZYBO では、ボード・ファイルをVivado のボード・ファイルのフォルダにコピーしたが、Z-turn Board では、そのようなファイルは見当たらない。そこで、サンプル・プロジェクトのPS設定をエクスポートできて、新しく作るVivado プロジェクトのPS の設定として読み込めないかな?と探ってみた。
Z-turn Board についてくるDVD の 05-ProgrammableLogic_Source\7Z020 に mys-xc7z020-trd.rar があって、これを解凍すると mys-xc7z020-trd フォルダができる。

mys-xc7z020-trd.xpr をダブルクリックして、Vivado を起動した。Vivado 2016.1 が起動するので、IP アップグレードを行って、ブロックデザインを表示したところだ。ZYNQ7 Processing System はたくさん接続されているので、いい具合だ。
processing_system7_0 をダブルクリックして、設定画面を出すことにする。

PS の設定画面が開いたら、Presets -> Save Configuration... を選択した。

Save Current Configuration... ダイアログが開く。
Preset Name と File name に mys-xc7x020_trd と入力して、OKボタンをクリックした。

そうすると、mys-xc7z020-trd フォルダに、mys-xc7x020_trd.tcl ファイルができた。

mys-xc7x020_trd.tcl ファイルを開いてみるとこんな感じだった。

さて、このTCL ファイルを読み込んでみたいということで、test_proj プロジェクトを作成した。
ブロックデザインを作成して、ZYNQ7 Processing System をAdd IP した。

processing_system7_0 をダブルクリックして、設定画面を出した。
Presets -> Apply Configuration... を選択した。

mys-xc7x020_trd.tcl ファイルを指定した。

mys-xc7x020_trd.tcl ファイルの設定がPS設定としてロードされている。

PS 設定画面を終了すると、processing_system7_0 が設定されている。成功だ。

自分でデフォルトのPS 設定として、良かれと思う様に設定した。

そして、PS 設定画面から Presets -> Save Configuration... でファイルとしてセーブした。
ファイル名は、def_z_turn_board_20_ps_settings.tcl で、Preset Name は、default_z-turn_board_20_PS_settings とした。

def_z_turn_board_20_ps_settings.tcl を開いてみた。

これで、def_z_turn_board_20_ps_settings.tcl を使用して、Z-turn Board でPS を使ったVivado プロジェクトを作ることができる様になった。
- 2016年06月04日 04:45 |
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