ISE9.2iでのTiming Analyzerの起動方法を解説しようと思う。ISE8まではTiming Analyzer単体で起動していたが、ISE9.2iではISEに統合されて起動する。

1.最初にISE9.2iでImplement Designを行う(ダブルクリックする)。
2.ProcessesペインのImplement Designを展開して、その中のPlace & Routeを展開する。
3.Generate Post-Place & Route Static Timingを展開して、Analyze Post-Place & Route Static Timingをダブルクリックする。
そうするとTiming Analyzerが立ち上がる。
この状態では、すでに静的にタイミングを解析した結果を表示する。エラーがあるときは、タイミングパスを表示する。

しかし、タイミングが満足しているときにはタイミングパスを表示しない。

上の図では
TS_dcm_module_inst_clk_node = PERIOD TIMEGRP
"dcm_module_inst_clk_node" TS_dcm_module_inst_clk200_node HIGH 50%;
という制約は、9413 items タイミング解析してエラーなしで、最小クロック周期は 4.948ns だと書いてある。しかし、クリティカルパスがどこなのかはレポートがない。
そういうときには、Analyze against Timing Constraints アイコンをクリックすると、静的タイミング解析を行う。デフォルトでは3つのタイミングパスを解析する。

表示されたら、Sourcesペインの四角+をクリックするとタイミングパスを表示する。それをクリックするとタイミングの内訳が右のペインに表示される。

なおデフォルトが3なので、3つしかタイミングパスを表示しないが、メニューからAnalyze against Timing Constraints...を実行すると、解析するタイミングパスの個数を指定できる。
やり方は、AnalyzeメニューからAnalyze against Timing Constraints...を選択する。

Analyze against Timing Constrainsダイアログが開くので Options タブをクリックする。
ピンクの四角のところの3を任意の数字に変えると、その数分だけタイミング解析をしてくれる。たとえば10と入れれば、10個のタイミング解析をしてくれる。

下の図は10でやってみたところ。

さらに、Analyze against Timing Constrainsダイアログが開くので Options タブをクリックした状態で、Report fastest paths/verbose hold paths をチェックして解析をするとセットアップ時間と一緒にホールド時間も解析される。

結果はこれ。

皆さん、ご存知かもしれませんが、いろいろタイミング解析をやってみてください。
- 2008年02月15日 20:06 |
- Timing Analyzerの使い方
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